管釣り修行Ⅱ

**管釣り修行Ⅱ**＝Battle of ＦＬＴ＝　　１１月２０日
当日、トラキン大会が行われていた。テレビカメラまで入っている。	待ちに待った日が来た。専用ロッドを買い、専用スプーンを補充し、準備は万全である。嫁と愛犬~~（チョビ）~~（ハナ）を従えて深夜に出発した。曲がるロッドをイメージしながらＳＡで心地よい眠りにつく。　ＦＬＴは霧に包まれていた。しかし、霧から連想する静けさは無く、大勢の人たちの闘志と緊張がそこには渦巻いていた。トラキンで戦う人たちとは別に静かな闘志を燃やす集団が居た。ぷー氏、元キレンジャー氏、そして僕。遅れて来るカイヲ氏を凹ませる事が我々の唯一の目的である。エリア１は大会参加者でいっぱいだったのでエリア３に行ってみた。嫁に少し道具の使い方を教えてから、数投して見るがアタリは無い。しばらくしてぷーさんにエリア１の奥が使えると教えて頂いたのでそちらに移動して、ひたすらヒットカラーを探す為にローテを繰り返す。ニューロッドは的確にアタリを捉え、お魚の動きに滑らかに追従してくれる。初めて右手に持つロッドのぎこちなさもカバーしてくれそうで信頼感を覚えた。キャストはややタイミングが取り辛いがその内慣れるだろう。リールの方も初めての左手巻きだが、そんなに違和感は無く、早巻きが必要でない場合には何の問題もないだろう。「あの人、スノーマンみたいね。」嫁が言った。見ると元キレンジャー氏が寒そうにノッソリ歩いていた。「ちょっと、良すぎじゃないの？」とも思ったが、「うん」と言って置く。僕が数匹と嫁も１匹釣っていた。しばらくアタリが遠のいていたので、超軽量スプーンに替えて見る。少し沈めてからゆっくり曳いて来るとティップが「ひょこっ」とお辞儀した、すかさずアワセを入れるが竿先の位置は変わらず竿が大きくしなった。ドラグをぢりぢりと鳴らしながら右沖に向かって何も無かったようにゆっくり泳いでいる。間違いなく超大物だ！無補強の２．５ｌｂラインを後悔した。奴は急にＵターンし、左手前に向かって泳ぎ始める。ラインを緩めぬ程度に巻き取りながら様子をうかがう。僕の前を通り過ぎた辺りで少しテンションを掛けてみると、ようやくフックの存在に気が付いたかの様に向きを代え、スピードを増して右に向かって走り始めた。引き出されるラインの方向に顔を向けると右側に居る釣り師たちの視線が痛い。ウヘッ、注目されてるやん！奴は２、３人の釣り師の前を通り過ぎている様だ。『追いかけるんだ！』と半歩を踏み出した所で脳細胞が一気に活動してその後の展開と結末を予測する、そして最善の方法とは違う、ある答えを出した。予測はこうである。お魚を追いかけ数人の釣り人の前を「すみません、すみません。」と通る。そして、大会ゾーンまで奴を追いかけると大会出場者の注目を受ける、その内テレビクルーが気が付き撮影を始める。そして大バラシ。不味過ぎる！ここまで一瞬に想像してしまった。（こんな僕が好きです。）で、とった行動はこうである。奴が方向を変える事を願いドラグを２ノッチ程締めると姿勢を低くし、竿先を落としてみた。しかし奇跡は起らず、『ふっ』っと軽くなった。　悔しさは無い。アイツは無理っす。　昼前、カイヲ氏がやって来た。妙にか～るい調子で釣りを始めた。自信ありげである。しばらくアタリが遠退いていたが、昼前にポロポロっと数匹釣れた所で昼食タイムにした。ラーメンを作り、雑炊を作り、しるこを作り、コーヒーを作り、のんびりとそれらをやっつけた。護岸に戻ってみると、すでに追い付かれていた。集中して釣りをするが、まったくアタッて来ない。午前中釣果のあったスプーンに替えて見るが、何の反応も無いまま時間は過ぎてゆく。ぷーさんとカイヲ氏に置いていかれる。カイヲ氏は余裕からか、渋さからか遊びに走り始めた。まずはぷーさんのロッドを振るが、セットしたスノーマンさんのリールを飛ばして水没させてしまう。その後ロッドを踏んづけたりもした。次に~~（チョビ）~~（ハナ）に遊んで貰おうとちょっかいを出すが、あまりの怪しさにハナは近寄るなと吠え立てる。滅多に吠えないおとなしい子なんですけどねぇ・・・。終了時間が近付いていた。１匹追加して、更にもう1匹掛ける。これで対か？「バラセ、バラセ」と野次る某氏（ひょっとしたら、みんな？）、このロッドはバレ無いのだぁ～と余裕の取り込み。『ぽよ～～～ん』・・・・・。あぁ～しゅーりょー。負けちゃったよ。リベンジのチャンスは？帰宅し掲示板を確認すると教祖様が予言されていた。憂さバラシしましょう。ハイ、しました。
ほとんどが口の外に掛っていた。最初はイエローで釣れたんだが・・・。結局、何色が良かったんだ？
朝の濃霧はようやく晴れ始めた。静寂な風景のこちらでは熱いバトルが繰り広げられていた。
のんびりと昼食をとった。ハナもラーメンの後、デザートを食う。
余裕の某氏。にやけた口元はなに！
Ｐ氏作のロッドとスノーマンさんのリール。なぜか僕のネットに納まった！？カイヲ氏がリールをキャストした？？？

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当日、トラキン大会が行われていた。テレビカメラまで入っている。	待ちに待った日が来た。専用ロッドを買い、専用スプーンを補充し、準備は万全である。嫁と愛犬~~（チョビ）~~（ハナ）を従えて深夜に出発した。曲がるロッドをイメージしながらＳＡで心地よい眠りにつく。　ＦＬＴは霧に包まれていた。しかし、霧から連想する静けさは無く、大勢の人たちの闘志と緊張がそこには渦巻いていた。トラキンで戦う人たちとは別に静かな闘志を燃やす集団が居た。ぷー氏、元キレンジャー氏、そして僕。遅れて来るカイヲ氏を凹ませる事が我々の唯一の目的である。エリア１は大会参加者でいっぱいだったのでエリア３に行ってみた。嫁に少し道具の使い方を教えてから、数投して見るがアタリは無い。しばらくしてぷーさんにエリア１の奥が使えると教えて頂いたのでそちらに移動して、ひたすらヒットカラーを探す為にローテを繰り返す。ニューロッドは的確にアタリを捉え、お魚の動きに滑らかに追従してくれる。初めて右手に持つロッドのぎこちなさもカバーしてくれそうで信頼感を覚えた。キャストはややタイミングが取り辛いがその内慣れるだろう。リールの方も初めての左手巻きだが、そんなに違和感は無く、早巻きが必要でない場合には何の問題もないだろう。「あの人、スノーマンみたいね。」嫁が言った。見ると元キレンジャー氏が寒そうにノッソリ歩いていた。「ちょっと、良すぎじゃないの？」とも思ったが、「うん」と言って置く。僕が数匹と嫁も１匹釣っていた。しばらくアタリが遠のいていたので、超軽量スプーンに替えて見る。少し沈めてからゆっくり曳いて来るとティップが「ひょこっ」とお辞儀した、すかさずアワセを入れるが竿先の位置は変わらず竿が大きくしなった。ドラグをぢりぢりと鳴らしながら右沖に向かって何も無かったようにゆっくり泳いでいる。間違いなく超大物だ！無補強の２．５ｌｂラインを後悔した。奴は急にＵターンし、左手前に向かって泳ぎ始める。ラインを緩めぬ程度に巻き取りながら様子をうかがう。僕の前を通り過ぎた辺りで少しテンションを掛けてみると、ようやくフックの存在に気が付いたかの様に向きを代え、スピードを増して右に向かって走り始めた。引き出されるラインの方向に顔を向けると右側に居る釣り師たちの視線が痛い。ウヘッ、注目されてるやん！奴は２、３人の釣り師の前を通り過ぎている様だ。『追いかけるんだ！』と半歩を踏み出した所で脳細胞が一気に活動してその後の展開と結末を予測する、そして最善の方法とは違う、ある答えを出した。予測はこうである。お魚を追いかけ数人の釣り人の前を「すみません、すみません。」と通る。そして、大会ゾーンまで奴を追いかけると大会出場者の注目を受ける、その内テレビクルーが気が付き撮影を始める。そして大バラシ。不味過ぎる！ここまで一瞬に想像してしまった。（こんな僕が好きです。）で、とった行動はこうである。奴が方向を変える事を願いドラグを２ノッチ程締めると姿勢を低くし、竿先を落としてみた。しかし奇跡は起らず、『ふっ』っと軽くなった。　悔しさは無い。アイツは無理っす。　昼前、カイヲ氏がやって来た。妙にか～るい調子で釣りを始めた。自信ありげである。しばらくアタリが遠退いていたが、昼前にポロポロっと数匹釣れた所で昼食タイムにした。ラーメンを作り、雑炊を作り、しるこを作り、コーヒーを作り、のんびりとそれらをやっつけた。護岸に戻ってみると、すでに追い付かれていた。集中して釣りをするが、まったくアタッて来ない。午前中釣果のあったスプーンに替えて見るが、何の反応も無いまま時間は過ぎてゆく。ぷーさんとカイヲ氏に置いていかれる。カイヲ氏は余裕からか、渋さからか遊びに走り始めた。まずはぷーさんのロッドを振るが、セットしたスノーマンさんのリールを飛ばして水没させてしまう。その後ロッドを踏んづけたりもした。次に~~（チョビ）~~（ハナ）に遊んで貰おうとちょっかいを出すが、あまりの怪しさにハナは近寄るなと吠え立てる。滅多に吠えないおとなしい子なんですけどねぇ・・・。終了時間が近付いていた。１匹追加して、更にもう1匹掛ける。これで対か？「バラセ、バラセ」と野次る某氏（ひょっとしたら、みんな？）、このロッドはバレ無いのだぁ～と余裕の取り込み。『ぽよ～～～ん』・・・・・。あぁ～しゅーりょー。負けちゃったよ。リベンジのチャンスは？帰宅し掲示板を確認すると教祖様が予言されていた。憂さバラシしましょう。ハイ、しました。
ほとんどが口の外に掛っていた。最初はイエローで釣れたんだが・・・。結局、何色が良かったんだ？
朝の濃霧はようやく晴れ始めた。静寂な風景のこちらでは熱いバトルが繰り広げられていた。
のんびりと昼食をとった。ハナもラーメンの後、デザートを食う。
余裕の某氏。にやけた口元はなに！
Ｐ氏作のロッドとスノーマンさんのリール。なぜか僕のネットに納まった！？カイヲ氏がリールをキャストした？？？