渓の童子

2011 渓流釣行記

平成23年9月23、24日 日野川支流

日野川遠征2011秋、増水中

遠征日を最後の連休と決めた。予備日はないので何があっても行くのである。

台風の影響により数日前まで雨であったが、連休は天気に恵まれそうだ。

遅くとも二日目には何とかなると踏んでいた。


釣り人宣言

朝一の釣り場をどこにするか、いくつかのポイントを思い浮かべながら走っていた。

候補の一つを通る時、記憶にある車が見えた。後ろに回り込むと同じステッカーが貼ってある。

暗い森へ

夜明け前、本流を見たが釣りにならない可能性が高い。 先着の餌釣り師さんに別れを告げて上流部へ向かった。

某K氏推薦の小沢さえポイントが限られる。遡行など到底無理である。

チビだけ

ちびは釣れたが、釣りになるポイントが少な過ぎる。

早々とあきらめ、今度は本流のポイントを探しながら下る。

恐ろしく強い流れ

本流の流れは強かったが意外に濁りは少ない。

釣り可能な場所は結構あるが、釣れる気がしない。

あまりに生命反応がないのでポイントとして成立しいるかどうかも分からなくなってしまう。

もうお手上げ

もうお手上げであった。

昼食を作る為に、某所まで移動してのんびりと過ごす。

ドライブでもするか。

大山周辺の川を見るがどこも増水気味。それでも地元の方々はしっかり釣っておられたようだ。

一日目の疲れを温泉に流し、車中にて爆睡。


明日は明るいのか
まだまだ支流も増水中

夜明け前、携帯のベルの音で目が覚めた。

ガイド氏の車に同乗して、氏のマル秘ポイントに向かう。
ありがたや〜。

取り合えず支流の様子を見て回り、釣りになりそうな堰堤(画像)からスタートする。濁りの中にお魚のチェイスを見たが掛けそこなう。

その後、増水の本命ポイントに突入する。

土手を下り、川が見える所まで来たが、とても遡行できるとは思えない。ガイド氏は渡渉してから釣り上がるのだと言う。

ガイド氏は渡り切ったが、私は1/3の所で無理と判断して引き返す。 石から下りる為に、手掛かりを求めて下に手を伸ばすと、少しかがむ姿勢になる。腰に流れを受けると簡単に体が浮いた。 ドンブラコともんどりうって体の方向が180°回った所で石の裏の反転流で止まり足が付いた。怖いよ〜。カッパのおかげでたいして濡れていない。

マシな渡渉場所を探して何とか渡ったが、まだまだ難関は続くのである。

↑↑撮影カイヲ氏↑↑

桃色ヤマメ

土手にへばり付きながらジリジリ上流へ向かう。

本日最高のポイントに到着。右の被りをトレースするラインに上手く入ると白っぽい魚体のチェイスが見えた。やる気満々の個体だがバイトまで至らない。

釣り人を通り過ぎてからUターンした。普通ならこれで終了の筈だが、ここのお魚は違った。

2投後に、またも全く同じパターンでチェイスもバイトに至らず。

そして数投後、目の前で食った。そして落ち着いてランディング。
色白で薄紅をまとった均整のとれたヤマメである。9寸には届かない。

今日のこの条件なら十分に満足できるお魚であった。

その後も遡行を続けたが、絶好のポイントも、そこを狙う為の足場さえ確保出来ずに通り過ぎざるを得ない。そして最後のポイントにはたどり着けぬまま退渓となった。

増水が恨めしい。しゅーりょー


今回の遠征は増水で釣りが出来ない事も覚悟しましたが、ガイドさんのお陰で楽しく過ごす事が出来ました。

これで本年の渓流釣りはすべて終了です。お付き合いくださった皆さん、ありがとうございました。

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