N016 わしが釣らせちゃる!  7月16日
 4時半に目覚めるとG君の車が停まっていた。
軽く朝食を済ますと、まず本流で一発狙いと告げる。
 
 彼はルアータックルを買い込んでいた。
僕の「口車」に乗ってしまったらしい。
会う度にルアーFのメリットだけを話して聞かせていた。
デメリットは本日、体感するだろう。ヒヒッ!

 最初の本流ポイントで流れの強さに負けて早々と退散。
G君はうぐひ&カワムツポイントで「まずは何か釣る。」と言って
粘って(??)いた。フットワークの重さが気になる。

 次のポイントに行くと「少し下からやってみるヮ。」とさっさと行ってしまった。僕は2ヶ所の大きなポイントを終え、川を覗いてみると。
入渓点から僅かに動いただけ、本命ポイントは遥か先だった。
それより、もっと気になったのが、腰に付けたビクだ。オイオイ。

 どうしてもヤマメを釣って貰いたいので、手頃な渓流に移動した。
瀬を軽く叩きながら先行し、良いポンイトで入れ替る。
それを繰り返しながら遡行していく。
ぼくは、無知使い氏の真似をして某社製のムチを振っていたが、氏ほどの威力もコントロールも無く、G君はヘラヘラしていた。

 小さな堰堤下でようやくG君初のヤマメヒット。真剣な顔つきで慎重寄せて抜き上げた。嬉しそうに、そして得意げに笑っていた。 
小さいけ、リリースと川に返していた。君も大人になったね。(嬉)

 疲れたのかG君は離れがちになって来た。疲れただけでなく、キャストの度に竿先にラインを絡めていた。撚れたラインをドンドン切って行くように指示するが、問題はリールに有りそうだ。

「お魚は竿は見ないから大丈夫。」と教えたが、リールは問題が多かった。糸撚れ防止機構なしの上、小径スプールは致命的だった。

 彼がトラブっている間にヤマメとゴギが釣れた。
素直に食っているので活性はある様だが、お魚は少なかった。

←左のゴギは脂鰭下に何かに噛まれた痕があった。

「大岩魚が居るのかも↑」っと言うと「サンショウウオだろ↓」
 (なんだよ〜、夢を持とうよ。)君も大人になったねっ!(怒)

 次は「ごぎ、釣りに行こうか!」と言うと「本流で一発!」。
疲れたので定点で粘りたかったらしい。
だが、すぐに暑さで音を上げた。ほらほら〜。

 餌釣りをすると言うので、ルアーでは手の出せない川に行って、昼食にした。それぞれカップラーメンを買って来ていたが、不味いラーメンだった。互いに自分のラーメンがどんなに不味いか自慢しあった。

 一旦別れ、僕は先週、濁流だった川へ。おぉ〜!コバルトブルーだ。有名ポイントだが、人が入った気配はない。なぜか、お魚の気配も無かった。退渓直前のプールで良型ヤマメが一瞬動いたが、日の当たる位置まで追ってくると驚いたように帰っていった。
 最後のプールで粘っていた。必ず居るとルアーチェンジを繰り返していた。『がががごっ!』食った。左右に小刻みに向きを変える、最後のひと寄せと竿をゆっくり煽ると、竿が木に当たり一瞬ラインからテンションが失われ、その隙にゴギは簡単にフックから逃れた。
 バーブレスの宿命である。漢だから泣き言は言わないのだ。ううっ・・

G君の所へ戻って、結果を聞いた。川虫取りでバテて入り口付近で、早々とギブアップしたそうだ。退渓出来ずに本流近くまで、戻ったそうな。ワロタ!  かえろー!

  訓 君の足に見合う渓にはお魚いないよ。 しゅうりょー
 
噛まれ傷!両側にある。

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