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高速を降りると10時半だった。 いつもとは逆方向に走る。 川はあくまでも清くキラキラと輝いていた。 あまりにも美し過ぎて、お魚は居ないように思えた。 それは間違いだった。どこへキャストしてもぞろぞろ出てきた。 カワムツ君だった。 パーマークをあらわにアマゴがジャンプした。 ミノーを追い、絶妙な傾斜の石に乗り上げて、飛んでしまったのだ。 何やってんのキミ!・・・・・・・・・・わしか? コーナーの先に堰堤が見えた。「あそこまでやったら止めよう。」 しかし、20m手前で逃げるように、石垣をよじ登った。 なぜかって? 浮き輪を持った、子供たちがウジャウジャいたから。 『おいちゃん、釣れた?』なんて聞かれるのである。 にげろーーーー! 紫陽花が咲いていた。 釣れなかった事など忘れさせてくれた。・・・ソンナワケナイ。 源流の入り口に立っていた。 連休三日目ともなると、どこもかしこも足跡だらけだろな。 下流側を覗くと美味しそうなプールが見えた。 調査に向かった。入渓出来そうな場所を捜す。 急勾配のガレ場を降りる。人の降りた痕跡は無い・・・怖すぎるもの。 渓に立つと上流も下流も好ポイントが続いている。 数匹の影が走った。ほとぼりが冷めたら又来よう。 崩落しそうな岩場をよじ登った。 人の登った痕跡は無い・・・怖すぎるもの。 上流に入ると、まったくお魚の気配が無くなった。 怖すぎる崖が無いからだね。きっと。 倒木の僅かな隙にスプーンを入れると良型が出て元の位置へ。 尺近いかも。バクバクした。あせってキャストすると木の枝に掛った。 何時ものパターンだ。 ナンダヨー!! その辺りから、ちびゴギが次々に出始めた。 掛けた数の5倍はバラした。バラしたうちの半分は空中だった。 なんで? ・・・ ヘタだから? 源流らしい風景を歩いていると、極めたくなった。 「滝を見に行こう!」。あるに違いない。絶対ある。 川が二つに分かれた。さあ、滝はどっちだ? 水量と傾斜を見比べて、んん〜、こっち。 滝があった。ごぎが溜まっていた。 そしておもしろい実験が出来た。 Aスプーンに何度もバイトして来た。 Bミノーに替えると魚など居ないかの様に静かになった。 Cスプーンに替えてもまったく変化が無い。 Aスプーンに戻すと二匹連続でヒットした。へへっ!かえろー。 訓 いくら遅くなっても渓を小走りに下ってはいけない。 前のめりに転倒して、岩が目前に迫ったりするぞ。怖かった。 しゅうりょー! |
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