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今日は早めの出発をした。と言ってもハンドルを握ったのは普通の釣り人が竿を握る時間だった。 大物を期待出来そうな場所を勘で選んで見たが、今まで釣れた試しはないし、釣った噂も聞いた事はない。ただ、居てもおかしくない条件を備えている場所とは思えた。但し、わしの勘が当たった試しはない。 川に入って一時間、お魚の影すら見ていなかった。 そして、川岸からはカブトムシの匂いが漂い、集中力を奪われていた。川を見たり、木を見たり。そんな時・・・一瞬に空中を舞う・・・・僕。 滑りやすい水垢のついた丸い石に足を滑らせ、コントロール出来ない姿勢で宙に浮いていた。で、その時、脳が出した指令は・・・。 『まず、竿を守れ』 無意識に体は反応し、竿をやさしく放り投げた後、腰から落ちそうな体勢を手の平で受け止めた。さすがワシと思えた瞬間だった。 間違ってる様な気もするが、まあ、サガだな。 その後、退渓点まで3匹の影を見たが、どれも大物とは程遠かった。 川から上がると、すでにお日様が大活躍の時間だった。 山奥に逃げたい気分をグッっとこらえて、またも大物ポイントに向かった。いつもより、やや下流から入って見た。たまに石の影からお魚は出て来て「わたし、ここにいるのよ」、と教えてくれたが、ルアーを咥えられる距離には一切近づかなかった。 以前来た時とはまったく違う風景だった。沢山のトラウトではないお魚がいた。すでに終点が近付いていた。 終点全景が見える地点に着いた。思わず笑ってしまった。 「ココってアソコ?」・・・・・??? ← こちら 8月31日まで公開中。閉鎖しました 息も絶え絶えに車に着いた。「あついーーー!」 日陰に車を移動すると・・・・ホットコーヒーを飲んだ。はい、異常体質です。 もう帰りたかった。 しかし、お魚の写真が1枚もない。 実はそんな予感がして、景色を沢山撮っていたのだが・・・。 いくらなんでも、景色だけの釣行記はマズイと近くの支流に入った。 ←いつも良型をみるポイントには今日もいた。いつもの様にルアーをかすめて、雲隠れした。冷たい女(ひと)は嫌いだ。 上流の大プールでも数匹のお魚がルアーを見に来てくれたが、すぐに飽きてしまった様だ。あきっぽい女(ひと)は嫌いだ。 さらに上流の瀬であっさり小さなヤマメが釣れた。 今日のパターンは瀬で着水の一瞬の様だ。で、どうすりゃいいの? まだ、足に余力を残していたので、足が悲鳴を上げるまで登って見る事にした。だが、その前に渇いた喉が『もうだめ・・・』と囁いた。 かえろー。 帰りの林道は長かった。その間、空想に耽っていた。 ふと顔をあげると地元のおばさんがいた。佳境に入った空想から現実に引き戻されたが、悲しいことに顔は半笑いのままだった。 それを誤魔化す様ににっこり笑って挨拶をして見た。 うまく誤魔化せたかな? 林道を抜けると紫外線が暴れ捲くっていた。 腹の立つ暑さじゃのぅ! 炎天下の車は、サウナ状態。 ありがたい事にさっきまで車中で飛び回っていた数匹のアブはみんな死んでいた。 ここ最近、8寸すら出ていない。 行けて後二回。 やばいぞーーーー。 りゅーりょー |
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