渓の童子

2006 釣行記

平成18年3月11日 高津川水系

No1 「とても、とっても」な1日だった

予報は「とても暖かだよ」と言ってる。
「やったね!」なんて思えない。・・・とても人出が多いんだろうな。
にもかかわらず、家を出た時にはお日様は顎を上げなければ見えない所まで昇っていた。
高速を降りる頃には車のルーフに隠れて見えない程、昇っていた。

今年もこれが通常出勤時間。

全く盛り上がりに欠けるスタートだったのだが、川が近付くにつれ口元が緩んで来る。脈も心なしか速く感じる。 落ち着くんだ童子!そんなにハヤると又いつものポカやっちまうぞ!

峠を越えると駐車場所を捜す、最初の場所は空いていた。
ずんずん下って釣り車の位置を確かめる、2台の車発見。
十分な距離をおいて入渓点を決めた。

おニューのウェーダーとウェーディングシューズを履き終わる頃にはとても高揚していた。
川へ降りるまでに2度も車まで忘れ物を取りに戻った。そして最後に車のロックをする為に戻った。
とーってもドヂな童子であった。

今年最初の獲物

昨年同様薄い区間だった。

その区間の終わりに近付いた頃、ようやくおチビなヤマメが釣れた。

それ以外のお魚の影を見る事もなく、いつもゴギが釣れる堰堤下もまったくの無反応だった。

こうして、とても寂しいスタート切ったのだった。

下流に向かうと渓はソートーな賑わいを見せているらしく、ある区間では2キロに5台の車。
先週、某管理人様が良型を釣った区間を横目にずーと下り大場所で準備を始めるていると・・・。

関東圏ナンバーのお車が止まり「どうですか?」とフライベストのおにいさん。
 「ダメです。チビ1匹。」と、とっても正直者の童子。

広島ナンバーのお車が止まり「どうですか?」とヤッケのおぢさん。
「ダメです。チビ1匹。上は人が多いですよ。」と、とっても親切な童子。

それでも行くのね。
そしてこの川は「とっても」な人口密度に膨れ上がっていくのだった。

大場所をサッサと諦め本流脇の大きな駐車場に移動すると昼食の準備を始めた。
お湯を沸かしはじめて気が付いた。はひっ!・・・箸、忘れとる。

フック交換する時使うアレ

タックルボックスの中からこんな物を発見した。

麺がほぐれた頃を見計らって試しに摘んでみた。

唇がとてもアッチッチだった。

ナイフを持って箸の材料を探しに河原に降りた。

今日の昼食

麺が延びる前にと箸の完成を急いだ。

わき目も振らず削った。

わずかに余ったお湯で作った不本意に濃いコーヒーには削りカスが浮いていた。

・・・・・。けっこうなお手前で。

微妙な箸

美しい曲線の箸が完成した。

何とか間に合った。

が、麺は巧妙に隙間を見付け滑り落ちた。

結局はコレで掬い取り、食す。

・・・・・。けっこうなお手前で。

完食

完食!

せっかくなのでコレも使ってみた。

丼の底に張り付いた麺カス。ねぎ。

摘んで食す。

・・・・・。けっこうなお手間で。

さてと・・・。上るか下るか。
昨年のヤマメ1号が出た支流に向かった。

去年より更に上流まで上がると素晴らしい渓相が連続し、グッドサイズがバイトして来るがフッキングに失敗。 良いのが二匹はおりますです、はい。そしてリベンジを誓い退渓したのだった。  

本流ポイント

一応、本流にも寄って見た。

枯れた葦の茎が水流に揺れパチパチと鳴っていた。

おー、童子をスタンディングオベーションで迎えている。

とってもな勘違い野郎であった。

もちろんお魚の気配すらなかった。

地形変わり過ぎです。

すでに四時前、最後に一発決めなければならない。

そしてヤマメとゴギの混ざる帰り道のある支流を目指した。

なぜか入り口を見落とし通り過ぎた。引き返す気にはなれず上流へ向かう。

お昼より確実に人口は増えていた。
(某氏の表現をお借りすれば「どこから湧いて出やがった!」)

人気(ひとけ)のない、つまり人気(にんき)のない所まで逃げて来ると完全なゴギ域にだった。

本日最大がこれ(悲し)

区間の中ほどでおチビたんが釣れた。

← 終点直前でやっと20cmを超えてくれた。

期待した終点の壷からは最初のチビたん以下のとってもなチビちょん(?)が釣れた。

とっても餌が咥えるのがヘタなゴギ君達で「フォール」や「ホットケ」で喰って来た。

プラグを引くのがとってもヘタな童子にぴったりないい子たちだった。

車に戻ると釣り服のまま峠を越え、高速に乗り、最初のSAでウェイダーを脱いだ。

「痛くなーい」。新調のウェーディングシューズはとってもラクチンだった。

昨シーズン痛めつけた爪は何ともなく、これで今シーズンはあの痛みに耐えなくて良くなった。
ほっ。

しゅーりょー!・・・・・さ〜て、次回はどこへ行けば良いのやら。

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