渓の童子

2006 釣行記

平成18年3月21日 高津川水系

No2 あいつは大きく育ったか?

去年のこの日、痩せた9寸ヤマメを釣っていた。あそこに行けばいいの居るんでねぇかい。

家を出たのはいつもの様にお日様がしっかり昇ってから、川に降りるのは11時かな。

高速を降りると遅いお車が長らく前を押さえていたが、僕のイライラを察したのか避けてくれた。
と思ったらもっと遅い上にヘタッピーなお車が出現。ヘタッピーだから後がつかえても気が利かない、気が付かない、 コーナーの度にギクシャクと減速してフラフラと止まりそう。
オーーイ、無免許だろ!

やっと脇道にそれたのでワンディングロードを制限時速でぶっ飛ばし、11時ジャストに到着した。

第一目標の駐車スペースは空いていた。今日、入った形跡は無い。
期待を込めた第一投。なーーーんも。
数投繰り出すが、なーーーーんも。

増水気味の川をへっぴり腰で渡って、最も期待する場所に下流から大遠投。なーーんも。

太く強い流れにミノーを操れてない気がして、重めのスプーンにチェンジしていた。
なーんも。なんも出てこない。

残り有望なポイントは三つ。かなりマズイ気がして来た。
そのポイントも粗方考えられる、ラインはトレースして見たが何も反応はない。
最後に浅場の反転流から足元の四角張った二箇所のえぐれを通していると、一瞬、白い物が見えた。

ゴギだ!ゴギが反転したんだ!

今度はえぐれだけを通してみるが出て来ない。
次はえぐれの深みに落としシェイクして見ると『コッ』。一瞬、触ったがすぐ離す。
小刻みなシェイクを入れながら、しつこくコチョコチョとやっていると『グンッ!』
すんなり上がって来た。

ひょろ長く、薄汚れて見えるゴギだった。

ガリガリゴギ

痩せたゴギだった。

長さは結構有りそうなので測ってみた。

これで28cm有った。見えねー。

黒いポツポツがある、病気だろうか?

トップ画像に使おうとアングルを変えて数枚撮った。帰宅して確認すると黒いポツポツが汚く、ボツ。

鰭まで黒点がありましたが、なんて病気なんでしょ?

その後、アタリの無いまま難所に来ていた。

強い流れに流されぬ様にネコヤナギの枝を掴みながら、足場を探り探り歩を進めていた。

ふと上流を見ると遠方に人影が、『なんで!』。力が抜けた。その瞬間、足元をすくわれた。
頼りは左手の細い枝だけ、仰向けに水面を揺れながら枝を持った手で底を探り、指先を何かに引っ掛けた。一瞬、背に冷たい物が伝った。『ヤバッ!』浸水の危機を察して足をバタつかせると足が岩を捕らえた。ゆっくり起き上がると水が背からお股を伝い左足へ溜まっていった。

上流の人影を恨めしく眺め、やや下流から傾斜を登り、道に出ると一台の車が止まっていた。持ち主は先程の人影の奴らしく、さっき沈した場所の少し上流へ足跡は続いていた。
広島ナンバーの四駆。あんたね、わしの車、見えたろっ!

第二目標に向かうが、その区間の最もいいポイントの前に車が一台。それなら下流からここまでやって見ようと下の駐車スペースに向かって移動していると川に餌釣り師が見えた。目指した駐車スペースには車はなく、上流に車を置いて下流から入渓したようだ。釣りは早々とあきらめフキノトウの谷へ向かった。男の昼ごはんにしよ。

ずぶぬれ

予定の場所に車を止めて、シャツを絞った。

足はグチュグチュ、お股はお漏らし状態。

靴下を替え、お股をタオルで拭いた。

ウェーダーの中もタオルで拭き、一服。

お湯が沸くまでの間に箸の製作。

決して箸を忘れた訳ではない!

小道具

男の小道具の撮影をした。

ナイフ、スキットル、携帯灰皿。

男の子が最初に欲しがる小道具、ナイフ。
安物いっぱい持ってます。(だんがー)

ウイスキー入りスキットル。本当は酒嫌い、一口の刺激と香りを楽しむだけです。

首から灰皿、ライター、デジカメを下げ使うたびにグルグル巻き付き、その内、首が絞まって『げほっ』

お昼ごはん

お湯が沸いて男の昼食。

マグカップどん兵衛。

蜂蜜とイチゴジャムとマーガリンを挟んだパン。

そしてコーヒー。どうだ男の昼食だろ!

男のお片づけの後、

男の小道具を引っ張り出して小用を済ます。

短足童子

濡れたシャツを脱ぎ、ウィンドブレーカーを着込んで出発した。

最初のポイントでフキノトウはほぼ満足な量になった。去年のフキノトウのポイントは水没。

一応、ロッドは持っているが薄い谷なのは分かっていた。

ちびゴギ1匹で・・・・・しゅーりょー!

ヘトヘトですがな。

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