渓の童子

2007 渓流釣行記

平成19年6月23日 高津川水系あっちこっち

支流で泣いた。本流で泣いた。

やっと降った雨に期待して川へ行った。

大した雨ではないが、無いよりはマシだろう。

本日予定の支流では一匹も釣った記憶がなかった。

入り口付近の反応が悪く、いつもは途中で引き返していたのである。

せめて今日は中程にある堰堤までは行って見ようと考えていた。

滝

この支流の水量はかなり増えていた。

そして釣れない筈の入り口付近でもチビヤマメ・チビゴギがぽつぽつと釣れた。

だもんで、ちょっとだけ期待した。

しかし、その後は一切の反応がなくなった。

意外に早く堰堤が見えるところまで来てしまった。

ヤマメ7寸

堰堤の少し下でやっと7寸ヤマメ。

頼みの堰堤は沈黙・・・。

堰堤の上まで行って見ようとも思ったが・・・。

高巻きがキツソウなのであきらめ下る。

先行者RF

本線まで下り、上流に行ってみた。

すると先行者が・・・。

後ろで一服しながら待つ。

ゴギ三つ

そのルアーマンが上へ移動した所でこのポイントを攻めて見た。

ワンチェイスで出なくなったので上へ行くと先のお方は退渓する所だった。

て事は、最終ポイントは上から入って先に済ませてしまったのかな?

ポイントにミノーを入れると直ぐに食った。
なんで?

撮影を済ませて、一投目にまた食った。
先行者は竿を出さずに帰ったのかな?

そしてまた撮影。この時、事件は起こった。
※後述

まだチェイスがあるが出なくなった。

立ち位置を変えるとまた食った。
すべて8寸前後の元気者であった。


※では事件のお話を・・・。

二匹目(上の写真の中段)は一匹目より一回り大きく、気持ちの良いファイトを見せてくれた。

一匹目で作っていた簡易生簀に入れて、より念入りに撮影していた。

赤ネットの上に乗せひとしきり撮ると、今度はネットなしで撮る。

撮影を終え、お魚をリリースし、次の一尾を狙いに戻ろうと脇に置いたネットに手を伸ばす・・・。

ない!
ない、ない、ない!
なーーーーーーいっ!!

右に左に何度も回り、ありえない向こう岸や崖まで見たが無いのだ。

ひょっとして腰にぶら下がってるのかもと、右から左から我が尻を見ても無いんである。

手で腰や尻や股を撫でてみても無いんである。ウェーダーの中まで覗いてみた。

普段は大型ピンオンリールに繋ぎ、その上でネットリリーサーに固定していた。

撮影中は邪魔になるので全て外している。

ネット無しの写真を撮る為に、ちょっと脇に置いた時、流れに掛かっていて流されたのだろう。

赤く目立つネットなので直ぐ見つかるだろうと高場から下流を見たが無かった。

釣りを終えた後、随分下ってみたが見つける事は出来なかった。 途中には”網付きの木切れ”など簡単に通さない関所がいくつもあった。

どこかの白泡の底にでも引っ掛かっているんだろうとあきらめた。

ま、簡単に言えば流れにネットを置いたら流されたと言う、当たり前の話なのでありました。

せめて誰かが拾って使ってくれると嬉しいのだが・・・。


堰堤のゴギ

鮎釣り師のいる本流ポイントを横目に見ながら、支流を大きく変えた。

前回、良型をばらしたポイントに入ると同パターンで食って来た。

しかし、アッサリ水面を割り飛び出してくるゴギ・・・ばらしたヤツとちゃうよねぇ。

八寸超えだが、物足りなさを感じるのだった。

そろそろ、鮎釣り師は店仕舞いの時間だろうと本流ポイントへ向かった。

花

無数の足跡が荒れた雰囲気を醸し出している。

やはり何の反応も無かった。

大淵に目をやる。
立ち込んで長い鮎竿をもってしても届かない所に奴らは避難しているのではなかろうか?

確信を持てぬまま数投。

僅かに重さを感じたと思ったら直ぐにハッキリとしたアタリとなり『グンッ!』と乗って来た。

ウグイでは?

疑問を持ちながら寄せていると突然ギラギラとローリングを始めてあわてて竿先を下げて巻き取る。

竿に伝わる重量感とジリジリと出るドラグにビビッてリーリングのスピードを緩めたその時・・・『ふっ!』

バレた。。。。。その後、1チェイス有ったが、夕闇迫り。しゅーりょー


いままで疑問に思っていた事あった。

最近は本流以外の場所では大手メーカーの低価格ロッドを使用していた。

キャスティングもトゥイッチも掛けてからの曲がりも全く問題ないのだが、なぜか使っていて面白くないのである。

それが何なのかやっと分かった。

リトリーブ中に竿に振動として伝わる情報量が圧倒的に少ないのである。

その鈍重な感覚を面白くないと感じていたようだ。

かと言って、どうする事も出来ないのだが・・・。しばらくは倹約に励も。

あ、それとチビネット再製作ぢゃー!おー!・・・とカラゲンキ。

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