渓の童子 |
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2007 渓流釣行記 | ||
平成19年8月19日 高津川水系ほぼ支流 ヤマメの渓。嫁とワンコを連れて、いつもの温泉に向かっていた。 朝8時過ぎだが、道路の温度計は31〜33℃。 11時過ぎに目的地に着いた。 昼食には少し早いので本流に下りてみたが、鮎師に占領されていた。 暑さと鮎師。戦う気は失せていた。 昼食を済ませて、日陰の渓を捜す。 渓流沿いの林道を駐車スペースを探しながら走っていた。 やっと見つけたが、ひとりの餌釣り師と一台の車がいる。 車の向きと位置から下流は多分やっていないだろうと判断してUターン。 一応、釣り師に聞いてみた。 「釣れましたか?」 「いないっす」と若いぽっちゃり系の餌釣り師。 車の脇に脱ぎ捨てたウェーダーがなんとなく納得できた。 「下の方はやられましたか?」 「いや、ぜんぜん、この辺だけです。」 下まで降り、その渓の出合い付近の渓に立った。 ![]() 入り口付近は平凡な渓相だった。 林道から見た魅力的な淵はまだまだ先である。 ちびヤマメのチェイスばかり。 ![]() 林道から離れるに従って渓の表情が変わる。 やっと、7寸。 画像以上のデブだった。 これから上が良くなるだろうと期待する。 ![]() 大石が積み重なって出来た小滝が連続していた。 お魚はミノーを咥える事無く現れると姿を消した。 サイズもイマイチ。 S字カーブの向こうにいいポイントが見えた。 近付くと大きなサギが飛び立った。 日がな一日、岸に立つ彼らからお魚は逃れられるんだろうか? 横の丸石の上から左脇の薄い流れに一投目を入れてみた。 ちびのチェイスがあった。お魚は残っていた。 そうか!好ポイントだからこそ、お魚がそこにいるからこそ、サギもにここに陣取っているのだ。 今の立ち位置からは、うかがい知れない落ち込みの奥に一か八かの勝負の一投を入れてみた。 ラインは一点に突き刺さり、ぐぃんとロッドが大きく曲がりプルプルと震えていた。 なに〜!んんんん〜〜〜〜。 ん? 根がかり? 張り詰めたラインに小滝の水がぶつかりプルプルしてるの? 少しロッドを倒しテンションを緩めてみた。 すると、またラインが張りロッドが曲がる。 ラインを流れに取られたのか? グイ〜と張ってみると、またプルプルと小刻みにロッドを揺すりながらゆっくりと移動している。 お魚だ!尺だ、尺だ、絶対尺だ! 水面から突き出た石の左側から魚体が見え始めた。 足元まで寄せたが足場が高く、ネットは使えない。 寄せた勢いでそのまま抜き上げながらネットを抜く。 ん、きわどいサイズだ。(スケールを当てる姿を想像していた) ぶらりとぶら下がったのはオスのヤマメであった。体をくねらす度に襲う心地よい重量感と焦燥感。 ネットを尾鰭の下に寄せるとロッドを倒す。 その瞬間、体をよじってネットを交わされた。(冷汗、ジト) もう一度、お魚の下にネットを・・・・・とっぽん! オレの尺ヤマメよぅ〜〜〜〜。よぅ〜〜〜〜。よぅ〜〜〜〜。 ![]() しばらく全くお魚が出なくなった。 道路が近付いてきている。 上がる場所を確認して。 最後のポイントにミノーを泳がす。 足元で小ヤマメが食いついた。 ![]() あれ〜〜〜〜〜? なんだこの魚?背側が鯖模様。 はっはぁ〜、これがカワサバか。 ゴギとヤマメの交雑種である。 体つきは完全にヤマメだが、頭は少し丸みがかっている様に思う。 不思議な模様だった。 自然交配によるものなのか、無差別放流によるものなのかは分からないが、スッキリしないままその渓を後にした。 ![]() その後、移動した所で尺外道が・・・。 しゅーりょー。 来れて後一回。気持ちはもう終わった感が漂っている。 ところが某氏の尺を見てしまった。 むむぅ〜〜〜、最後にもう一花咲かせたい。 |
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