渓の童子

2010 渓流釣行記

平成22年3月21日 高津川匹見方面

ブツブツ

三連休に予定していた離島遠征の磯釣りは中止になり、 天気予報と睨めっこしながら川の計画をあれこれ考えていた。
しかし、20日午後から21日にかけて大荒れになりそうな気配。どうしよっかな〜。

「私、温泉に行きたい。」と嫁。
「う〜ん」(どこの温泉じゃ?)
彼女の最近の愛読書は九州版『じゃらん』であった。

(日田・天瀬・湯布院なら玖珠川に行けるかなあ、それとも・・・アアジャナイコウジャナイ・・・ブツブツ。)
生返事をしていながら、脳細胞は活発である。

「嬉野がいいけど・・・」
(えええ〜、川あったっけ。てか、釣りダメっぽい)
「でも、連休で人が多いそうだから、いつものあそこでいいよ、川の所。」
「おお〜」(い、いかん、顔がゆるむ。)

とは言っても台風並みの風に低気温だし、ちょっとやったら帰ろう。


さむっ!

道中の気温計は10℃前後で、目的地近くの気温は6℃であった。

恐れる気温ではない。
と、里川に立ったのが11時過ぎ。
寒さと風で15分ともたずに移動。

黒点病

12時前にはゴギ谷に逃げて来た。

最初に釣ったゴギは黒いブツブツが。
次の堰堤下でもブツブツのゴギ。

堰堤の上でやっとお見せ出来るお魚が釣れた。
それでも尾鰭に少し黒点が見える。

酷いヤツは、全身にびっしり着いている。

7寸

釣れるサイズは小さい。

5寸程度が大半でここまで7寸が最大である。
しかし、ここのお魚は黒点さえなければ、美しい。

白っぽい体色にクッキリとした朱色が特徴である。

以前、一度だけ来た事がある谷だが、その時は黒点病(※)のお魚は居なかった様な気がするが・・・ブツブツ。

水量豊か

水量豊かな川だった。

以前来た時とは全く違う印象である。

あの時は途中で引き返したが、今日は上り詰めてみよう。

上には健康なお魚が居るかも知れない。

赤い縁取り

手を濡らすと痛いほどの冷たさである。

鮮烈な赤い縁取り。

赤と白のコントラストが効いている。

残念な事にやはり黒い点が着いている。

※黒い点が目立たぬアングルで撮影しています。

最大8寸

食ってくるパターンは決まっていた。普通に引いたのではお魚の動きが鈍い為にハリを咥えるに至らない。

沈めてはチョンチョンを繰り返していると堪らず食い付いてしまう感じである。

で、本日最大をゲット。
ムチムチの8寸であった。

上の林道を二台の車が下っていった。
倒木で車は通っていないと思ったが・・・ブツブツ。

ブナの森

しばらくすると川は三つに分かれ、水量も一気に1/3となる。
一本に絞って登ったが、覆いかぶさる棘付きの木に阻まれ進めなくなり遡行を断念。

しゅーりょー

林道に上がると空の青さがやけに濃い。

路肩には薹が立ったフキノトウ。それでも食い頃を探してしまう私。

手ぶらじゃ帰らん

5時には温泉に浸かり帰途に付いた。

途中の道の駅では土筆の群生。

そして無心にちぎる私。


※黒点病

この谷ではすべてのゴギに多かれ少なかれ黒い点々が見られました。

以前、アレは横川吸虫だと聞いたのですが、私自身がそう断定出来るほどの根拠は持っていないので、 このページでは単に『黒点病』としておきます。
いろいろ探しましたが、イワナやヤマメに寄生すると言う記述が見当たらないのが気になる所です。


黒点が見られるお魚の画像です。
体が痒くなっても責任は取りかねます。見たい方のみどうぞ⇒ここから

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