本流の季節

本日は本流一本で勝負の予定。

気合を入れて、今期初の早朝からの釣りである。

と言っても、日の出は高速道路で向かえ、川原に立ったのは、山からお日様が顔を出す頃であった。

外気温は5℃。

カッパを着こみ、本流の一番好きな区間に入った。

下から入って釣り上る。最初の大淵でチェイス３回。
付いて来ただけ〜って風情である。『尺上うぐひ』としておこう。

実績の高い荒瀬ではノーレスであった。

第二ポイントを下る。

ずっと下って、最後の瀬で7寸が釣れた。

小さくても本流もの、丸々と肥えている。

はやく大きくなーぁれ。

今度は同じ区間を遡る。

最後のポイントの急流部に差し掛かった時、一瞬、ミノーの後に大きな黒い影が見えた。

デカッ！！
間違いなく、この川で見た最大である。

直ぐに同じコースを通す。
ミノーが急流部を出た時、お魚がフッと浮いた様に見えたが振動は伝わって来ない。

もうダメか。しつこく同じコースを通す。
（あ、また）今度はギラッと反転したが食い損ねた。（三回も、あぁ。）
流石にもう出なくなった。ルアーをチェンジするか、時間を置くか。

どちらもせずに、トレースラインをやや下流に変えた。
急流と緩流の壁で『ぎらっ』と同時に『ずんっ』と来た。

（ヨッシャー、キターッ、ヲイ待てヲイ待て）

『グリングリンギラギラ』とやっているお魚をリールを巻きながら追い掛けて川を下る。 ところが5、6歩追い掛けた時、川底の大石の反転流に吸い込まれるように急に向きを変えた。
そしてラインが緩むと共に重さも消えた。やっちゃったよ。

あとはダラダラである。

快晴であった。

ショックはそれほど無い。

いや、あるけどない。いや、程よくある。

いや、ないけどある。

もういいや、もういい。
お魚が居る事が分かりました。
『大うぐひ』って事で。

さあ。

飯食って帰ろ。

しゅーりょー

食後のコーヒーである。

ブラックで飲んでもいいけどさ、ミルクと砂糖は持って行ってくれない？

コーヒーだけ入ってねーんですもん。