渓の童子

2013 渓流釣行記

平成25年3月9日 高津支流上流部

激 ・ 沈

先週のアレはゴギだったのか。

一瞬、見えた黒い影は見た事が無い大きさで、体が固まってしまった。

正体を確かめたかった。

その場所は、長い区間の中間部付近である為、ワンポイントだけの為に長い距離を歩く事になる。


黄砂

黄砂と毒が某国より押し寄せるとニュースで言っている。

朝からいやな空気である。

ゴギ数匹

そのポイントの手前、今日の一投目でゴギが釣れた。活性いいのか?

そして、目的のポイント。
最初に釣れたのは、7寸程のゴギ。
次はナイスボディの枠超えゴギ。

もう一匹釣れた所でポイントを休ませながら、写真撮影。
最大は8寸を超えたデブゴギ、いいヒキだった。たっぷりとした腹回りがパワーの源であろう。

その後、ルアーを替えながら数投するも、チビ一匹に終わる。

残念ながら大ゴギは姿を現さなかった。
またいつか・・・。

暑い

さて、釣りながら車まで戻ったのだが、やはりお魚は釣れない。

これは抜かれている可能性が高い。

考え方は人それぞれである。持ち帰って悪いとは言わないが、抜いていい場所悪い場所はくらいは考えて欲しいものだ。

て、私が釣りきらないだけかもね・・・。

おにぎりおにぎり

次の沢に移動し、広い場所で昼食とする。

先週は入口の往復するタイヤ痕で入るのを止めたが、是非ともやっておきたい魅力的な沢である。

しかし、入渓地点に移動すると先行車両が駐車していた。今日もダメか。

釣りになりそうな川を探して移動を繰り返すが釣り人だらけ。啓蟄も過ぎ、釣りの虫どもも続々と這い出して来たようだ。

別のゴギ

魚影も人も少ない小渓に来ていた。
本当に魚影は全くなかった。

最後のポイントの堰堤下。
あれ?車あるじゃん。人は見えないから上流に入ったのだろう。

堰堤下は釣られた後だろうと、あきらめ半分にキャストするとチェイス。しつこく攻めるとサビサビのゴギが釣れた。

朝の沢からそう遠くない場所だが、斑点がまったく違うのが面白い。

放浪の途中

釣り場を探して、またしても放浪。

どこへ行っても人だらけで、嫌になった。

途中で目に止まった崖の石仏。

公共事業である筈の崖のモルタル吹き付け工事で、穴を残して石仏を祭っている。へ〜っ、やるもんだ。

写真を撮ったが、手を合わせるのを忘れていた。
そんな事ではバチが当たるぞ。

パーフェクト沈

ここを最後にと決めて小渓に入る。

人の気配ありありで、釣れずに最後のポイントを終えた。
いつもは左岸を直登する場所だが、ちょっと色気を出して上の流れを見てみようとヌルヌルのルートへ。

で、この始末。バックドロップの様に後頭部から落ちて行くとは思わなかった。

生きてます。ケガナクテヨカッタネ!しゅーりょー

プラス20

先週より20℃高いが、泳ぐにはまだ寒い。

暖房をガンガンに焚いて冷えた体を温めた。


この手、又は足が滑れば落ちるだろう。落ちても水と、一か八かの勝負に出た

案の定、手が滑った。しかし、予想に反して足はグリップしたままなものだから、背中から落ちて行く事になった。

落ちていく中で冷静に考えていた。
下は腿程の水深で斜めに水中に入った倒木がある。危険なのは木だけなので、小さくなって落ちた方が衝突の危険は少なくなるだろう。

入水は後頭部からだった。底にあるかも知れない岩に恐怖を覚えたが、右後頭部に小さな衝撃が走っただけある。 水中で例の木に頭をぶつけた様だが、水で弱まった勢いの為、たいした痛みではなかった。

偏光サングラスがコントの様に斜めにズレ、頭に被っていたバンダナは水の中で揺れている。 バンダナを拾い上げながら体を起こすと大量の冷たい水がウェーダーに流れ込んだ。

ロッドは?
幸運にも折れてない。もちろん心は折れいてる。
ルアーはどこかへ消えてしまったが、これ位で済んで良かったと言えるだろう。

相変わらず強運の童子なのであった。でも、一か八かはもう止めよう。

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