渓の童子

2014 渓流釣行記

平成26年5月3日 高津川本流

本流で泣いた

前回の釣行で本流モノが始まった事を確信した。
今回は下流から中流部まで、本流をたっぷり楽しむ予定である。


下りられない

現場に着いたのは9時半頃だった。

新規開拓の積もりでいたが、いいポイントも下りる経路がない。
結局、下りられる所は既に調査済みの場所である。

移動を繰り返し、何も釣れぬまま実績ポイントまで来ていた。

ここまで小型のチェイスを一度確認しただけだった。


ここから表題の事態となってしまうのである。

大淵の頭部分であるが、流れはゆるく条件が悪いと思った。
第1投は対岸のぶっつけを狙ったが、ややショートして変化の少ないところへ着水してしまう。 ほとんどやる気のないトゥイッチで回収していると足元でUターンするお魚が見えた。

こんなポイントのあんな場所でそこそこのお魚がやる気を出している。
気合を入れ直した次の一投にヒット。
こいつは尺あると見た。寄せてネットを取ろうとした時に、ドラグを引き出しながら突っ走られてバラシ。ドラグ設定が弱過ぎたようだ。がっかりである。

次のポイントではショートバイトのみで終わる。しかし、活性があるのは十分に伝わって来た。

大移動して、実績はないが有望と思える一帯に来ていた。

大淵に行くまでの瀬で2度のバラシ、掛かってイヤイヤをしている時に外れる一番多いパターンのバラシである。 掛かり所が悪いとか、刺さりが浅いとか、そんな原因だろうから、それほど気にはしていない。

そして大淵の中央付近で投じたミノーに尺上のチェイスあったが、それっきり出て来ない。大淵の落ち込みまで遡行して、今度は上って来た川を釣り下る。

先程のチェイスがあったポイントまで戻って来た。今度は少し攻め方を変えてお魚にミノーをアピールするような動きをさせていると、 先を争うように2匹のヤマメが浮き上がって来てミノーに飛びついた。ヒット!

なかなかのサイズの様で激しく突進を繰り返した後、ローリングに移行した所でフックアウトしてしまう。しばし呆然と立ち尽くす。・・・・・。
我に返り、フックを確認すると、なんとベリーフックがスプリットリングを残して無くなっているではないか。 正常にセットされたフックが外れる訳が無いので、リングにフックのアイが挟まった状態だったのだろう。釣り人のチェックミスである。
本日の最大と思われるお魚であった。悔やんでも悔やみ切れない。

同ポイントをラインを変え、動きを変えながら攻め続けているとヒット。強烈な走りに驚いたが、寄せてみるとアブラビレ辺りのスレ掛かりであった。 笑いながらネットを差し出した所で、またまたフックアウト。

一体何匹のヤマメをバラシたのだろう。
数えたくなかった(が、しっかり脳裏に焼き付いている)。傷心で車に戻り遅い昼食を取った。


本流物、29cm

決断をしていた。

超先調子の本流ロッドから、レギュラーアクションULのショートロッドにチェンジである。
6.5gのミノーを動かすには、パワー不足だが中間の竿を積んでいなかった。

面白いものでロッドのパワーとテーパーが変わると同じ動作をしても、ミノーの動きは全く違う。 ミノーの動きを見ながらロッドの操作を調節した。

そしてヒット。バラさなかった。

29cm位。

ギンピカ二号君、31cm

大淵に至る段付きの瀬。

ガツンと来て、狂った様に突進を繰り返す。

太もも辺りの深さまで追い掛けて、フィニッシュ。

バラさなかった。

尺ネットの枠越えである。

素直にうれしい!!

三号君、30.5cm

その後、二ヶ所のポイントをやって見たが反応はなく、釣りを終えようとしていた。

ウェーダーを脱ぎ易い所へ移動している時、途中にある淵が気になった。

今までヒットもチェイスも無かったポイントだが、今日の様なパターンなら、ひょっとしたらイケルかも知れない。

ドンと来た。そしてバラさなかった。

本日、二本目の尺である。しゅーりょー。嬉々。


釣れたのはたったの3匹ですが、非常に得る物が多い釣行でした。

その代償にあの一帯のお魚にしっかり教育してしまいました。
お魚はまだまだ沢山いると思いますから、これが原因で食いが落ちるって事は無いでしょう。(ですよね?)

次はサイズアップと行きたいですね。

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