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この日は石鯛釣りに行くつもりだったが、人数が揃わなくて出船できないらしい。 それでは、と、川に向かったが何処へ行くにしても釣れる様な気がしないので、初めての川の調査をする事にした。 結果から言えば、ゴギ1匹しか釣れなかった。(写真4番目) しかし、ここに何故か3匹のお魚の写真がある。すべてこの日現地で撮った物なのだ。 N川水系をあきらめて始めて通る峠道を越えた。 ゴギが居てもおかしくない渓相に駐車出来る場所を探し、林道を下って行った。電柱に地名が書いてあった、ガッカリだった。 その支流の下流部は2度ほど入ったことがあり非常に薄い川だった。上流は違うかも知れないと言う僅かな期待から入って見た。 が、やはり薄かった。2度程ヤマメらしき魚がフッキングしたが、バレてしまった。あるポイントでも魚影を確認できたが釣ることは出来ず、あきらめてポイントを離れようとした時、ふと目を落とした脇の水溜りに真っ黒なお魚が悠々と泳いでいた。近づいて真上から見ても慌てる事もなくゆっくり泳ぎ続けている。 キミは誰!?何でそんなところに居るの?何で驚かないの?etc、なぜなぜなぜ? ひょっとしたら掬えるのではとタモを抜いた。 その水溜りは直径80cmくらいの釜状で流れに続く短い水路があり、お魚はいつでもそこを通って流れに戻る事が出来る筈だ。 水路からタモを入れるとゆっくりゆっくりお魚に近づく。動きを早めたお魚は釜の奥でターンするとタモに飛び込んだ。オイオイ。ウソだろ。 色黒のアマゴだった。婚姻色とも取れる色合い、白くなった腹鰭、尻鰭は溯上途中の休憩なのか?弱った渓魚の療養所なのか? etc、なぜなぜなぜ? 次の川に向かった。そこも薄いと思われる川でその支流の沢を調査する。ひょっとしたら沢は良いかも。とまたも淡い期待をしてみた。 沢の入り口は灰色の泥がうっすらと積もっていた。なぜだ? ドロバエとくもの巣の沢だった。それでもある高さまで登ると、ゴギの反応が出始めた。これは期待できるかと、さらに上を目指した。 ところが、突然周囲が明るくなった。木が伐採され、遥か上の山頂まで丸坊主になっていた。汚れた川の犯人はこれだな。 そこには良さそうなプールがいくつかあった。スプーンを通すとチェイスがある、しかしそれはヤマメの動きだった。つぎもヤマメの影。高度も渓相もゴギ域の筈で現に少し下ではゴギの反応があったのに。 なぜだ? 更に登る。細い急勾配の沢を登る。真ん中にステップ状の石があり、その石上の僅かな窪みに水が薄く溜まっていた。そこには、なぜか小さなアマゴの死骸があった。(写真、指) 裏返して見ても外傷は無く、死んで間もないとも思える新鮮さを残している。数々の疑問が駆け巡る。自然の力でそういった状態になるとは考えにくかった。誰が何の為に、または何が、どうして。 etc、なぜなぜなぜ? 竿は出さずに黙々と登っていた。この沢がどこで源流の風景に変るのか確かめたかった。しかし、いくら登っても高度と形状は源流なのだが、周りの植物は里川と変らない。なぜだ? 枯沢を登って林道に出た。足も頭も疲れ切っていた。かえろぅ。 「もう、帰る」と家にmailをいれた。 しかし、帰り道の峠を越える直前で又渓に立っていた。サスガわし。 ここもやはり水不足で各ポイントは潰れていた。本当にかえろー。 気の早いハゼの木が紅葉していた。禁漁まであと三週間。 とぼとぼと歩いても。 『ガッポン、ガッポン、ガッポン』・・・そう、修理不完全でした。 『ガッポン、ガッポン、ガッポン・・・・』 しゅーりょー |
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