渓の童子

管理釣り場釣行記

平成18年10月07日 やまめ村

自主トレ

台風によるうねりの為、米水津への磯釣りは中止、まずい事に風は北で強く、山陰の磯にも出られない。
最悪のパターンである。

で、やまめ村へ遊びに行った。軟竿に慣れるには良いチャンスである。

朝食を済ませ、わんこの散歩も兼ねて出かける事にした。

やまめ村に着くと犬三匹に吠え立てられながら、駐車場に入る。(まぢい、うちの犬、出せんやん。)
村長さんの身内らしい方が三人、物珍しそうに私のほうを見ている。(なに見てんだよ!)
車を村長さんの誘導で駐車場の奥に着け、ドアを開けて掛けられた第一声。

「なんか、いぬか!・・・・・犬はダメ。」入り口の方を指差して「書いちょったやろ。」

「・・・・・さあ???」

「書いちょうけど小さいけんのぅ。見えんかったか。ははっ。」

←下の小さな白いの、これか?(実物の確認を忘れたので過去の写真をチェック)

その間も三匹の犬は大騒ぎ、うちの犬は車内で小さくなっている。
うるさく吠えながら近付いて来たと思ったら、ドアに前足を掛けて来やがった。この〜。

ようやく犬はどこかへ連れて行かれ静かになり、車外へ出た。

「で、釣りか、キャンプか、風呂か?」

「ルアーで釣りしたいんですけど出来ますか?」

「釣りか。初めてか。」

「いや、何回か・・・。」(毎回聞かれるし)

「そうか、そんな眼鏡掛けちょうけ。ははっ。犬は初めてやの。」

(たしかにマトリックス風のグラサンかけていたが、そうでない時でも聞くでしょ!)

「はあ。」(早く、釣りをさせてくれよ)「昼までいくらですか。」

「今、何時か?。」と時間のやりとりが数回の後、「二千円もらお。」

(高い!高いぞ!)と思いながらも、早くひとりになりたかったので、二千円渡した。

「車、奥に入れてええからの。今日、キャンプに6人来るけど、犬連れてくる者が居るかも知れんのう。」

「居るやろね。はは・・・」(しまった!愛想笑いしてしまったw)そして、逃げる様に車を池の脇に移動した。

で、これがメインの池の全景。

今年の正月は工事中だった。どんな風に改造されたのか、楽しみにしていた。

一歩進む度に、期待はしぼんで行った。

何をしたのっ!

なんでこう言う事になるの?

(右奥の角から見る)

深い所は総水草張り。

前よりエグイぞ。

よ〜く見ると、四角く茂った藻の周囲はやれない事もなさそうだ。

ぐるりと池を半周してみる。

(左中央部から見る)

右の浅い部分と藻の間も何とか使えそう。

浅い部分の中央に溝があり、その上側(写真の右側)も何とか成るかも。

とりあえず左奥から右奥のラインを攻めてみることにした。

狭いラインだ。コントロールの練習にはなる。

(お魚はいっぱい居る)

ちょうどこの群れの上を曳く事になる。

キャストの度にチビが釣れた。

簡単過ぎて、つまんね。

立ち位置を変えて通せるライン全て通して見た。
どこでも食ってくる。

こんな時でもやはりローテーションを怠ると食わなく様だ。

(二段目の池。)

渋いシチュエーションを求めて、2段目の池に行った。

思い切りマッディーですな。

こんな所にトラウトは棲めるのだろうか。

通すラインがほとんど無い。

っと、足元になにか気配を感じた。

お魚が見えた。・・・赤かった。

髭も生えてるし。

あほらしくなって、上の池へ戻った。

上の池の中央部にデカ虹がゆうゆうと泳いでいる。大きいのはこれ一匹で55cm位か。

何度もスプーンを通すが反応が無い。
しかし、見ているようで、その時だけは行動範囲が少しだけ広くなる気もする。
半径1mの円から出ようとせず、物陰でじっとしているがスプーンが通ると体長分ほど動いてまた定位置に戻る。

ローテを2回すると、少し休ませる。あまりやり過ぎると警戒心が増すんぢゃない?
たまには私も考えるのだ。

で、その間、浅場の少し上にある窪みを攻めて見る。
ここにもチビの群れがいて、スプーンへの反応が手に取る様に分かる。
ふむふむ、鈍い時にはこうして、こんな事まではやっちゃダメなのね。良い勉強になるね。

デカ虹Pとチビ群れを交互に攻めながらローテを繰り返していた。

ところがあれだけ無反応だったデカ虹が、あるカラーに変更した途端に俊敏な動きを見せた。
狭いテリトリーを出て境界の石を越えて追って来た。

やばい、2回は追って来たが、そろそろ決めないとスレちまうぞ。

アクションを加えながら曳くとじゃれつく様にくねくねと追って来て『ゴンっ!!ぢぢっ』

「あたたたたたっ、スレぢゃん。やっべ。」

胸鰭の少し前辺りに掛かっている。
取り込み易い浅場の掛け上がりに移動して、寄せに掛かる。

浅場の半分ほど寄せた所で、右に猛烈な勢いで走った。 あら、ドラグ締め過ぎか?ロッドが手元から見た事の無い角度で曲がり、ヂリヂリとラインは出ているものの 余裕のある出方ではない。しかしお魚は左へ向きを変えたので、そのまま寄せて来て後2mまで来るとまたも真沖に 猛然と突っ走る。「ううぅむむむむぅ」と言っているのはロッドの方である。そしてテンションを失った。・・・・。

ラインの切断部を見ると結び目からの切れ方。。。やはりドラグの調整が悪かった。
途中でも緩めるべきだった。・・・いいのだ。ここで失敗したのならいいのだ。・・・そうさ。・・・。あぅぅ。

気を取り直して上の窪みを攻める。

よく見ると藻の陰からを尺クラスが飛び出し、スプーンに反応している。

コースと深さを慎重に選ぶと食ってくれた。

先程のデカ虹は定位置に戻り休憩中で時折姿勢を変えると私のスプーンがピアスのようにぶら下がっているのが見える。

「ごめんなぁ」

何匹か、尺クラスはいるようで次に食って来たのは同サイズだが、めちゃくちゃ元気だった。

このサイズでこんなに引いたっけ?
某釣堀のお魚はもっと簡単に取り込めたと思ったが、お魚のコンデションや地形に寄るものかも知れない。

今回はサイトフィッシングでお魚の動きを確認でき、大変勉強になりました。 本番では進化した童子を見せる事が出来るでしょう。

心してかかって来なさい。

Copyright (C) 2005 by "Kouten douji" All Rights Reserved