渓の童子

2006 釣行記

平成18年7月8日 高津川水系

反転する魚体にギョ!!

翌日は桃の買出しに岡山行きが予定されている。
体力を温存しつつ、渓を満喫したい。うん!ランガンじゃの。

8時に出発して高津本流に向かう。

この雨だし、鮎釣り師は少ないんじゃねーの?なんて思っていたが、トンでもなかった。
某所の東屋で雨をしのぎながらウエーダーに着替えた。
眼下の川には数人の鮎釣りがいた。そして釣り人が入れ替わり立ち代わり、川を覗いては去った。

さーて、どこに行くかの〜。

で、適当に人が居ない所に降りて見たが反応は薄かった。ってか、あまり匂って来なかった。
ならばと、二箇所の支流の堰堤周りをめざして大移動した。

まず一ヶ所目。

どうも自信の持てないポイントなので、見切りも早い。とっとと上流へちょい移動。
あらま!いつ来たの?餌釣り師さんが立ち込んでいた。

河岸を変えた。

橋からポイントが見える。絶好の水量、水質、釣れそうな匂い。
下流の遠い位置からキャストしながら近づいて行った。

しかし、チェイスも無い。遠くからでは釣り辛いポイントの真横に立った。

脇の反転流を数投ひいて見るが、反応がない。
流芯にキャストするが、いっきに流されてポイントを外れてしまう。
白泡の流芯と反転流の境界ラインをトレースしようと何度も投げていた。
どこへどう投げ、どうひけば、そのラインに収まるのか。
釣る事よりもそのラインを引く事に集中していた。

『ギラリ!』

僅かに重さを感じて、大きく竿を振った。
一瞬のったが、アワセの前半ですでに外れていた。

いまさら遅いが、そのポイントが見えない所、お魚から見えない所まで、後ずさって頭を抱える。

ドキドキしていた。

デカかったな。

あの体高はどうだ。

こんな所にあの魚体かよ。

一瞬、かすったよなぁ〜〜。デカかった。

あきらめきれずに、何度も何度もルアーを替えキャストした。

そして、何度も振り返りながら車まで戻った。
待てよ!?
対岸からだったら、まだチャンスはあるかも。(そーとーシツコイ)

橋を渡って対岸に降りた。
しかし、反応は無い。
遥か上流にポイントが見えた。上にも有ったんだ。

上流まで川岸を歩いて移動した。
落ち込みの白泡が勢いを落とし消える辺りのど真ん中に大石があった。
食うなら、あそこだろう。

大石の左右を通したがアタリは無かった。
しかし、ハッキリとは見えなかったが、チェイスが有ったような気がした。

大石の横に回り込み、U字ターンを試みる。
白泡の向こうサイドにキャストして大石の上流側でターン。
・・・のつもりが下流側でターン。ありゃりゃ、思った以上に流れが速い。

真裏の左右の流れがぶつかる所で、・・・・・『グァバーッ』

半身を水面から出して反転した。
手には何の振動も伝わって来なかったが、☆☆☆頭にはグラグラと来た。
「またかよー、またかよー、またかよー・・・・」いつまでも響いているのだった。

完全にこの支流を侮っていた。
あんなサイズが居るなんて・・・。

「次にわしが来るまで釣られるんじゃないぞ。」とつぶやき上流に向かった。

雨の渓

知らぬ間に、お食事タイムは大きく過ぎていた。 カップ麺とパンを用意していたが、パンをポカリで流し込み、その渓に降りた。 雨は止み、雨具は脱いだので、メガネの曇りから開放された。やるぞ!

まだ何も釣っていない。

あ、・・・カワムツと地球、釣ったな。

ここが駄目なら帰ろう。

今日はゴギ拾いには行かんぞ。

アマゴ20

入渓地点から下が気になり、少し下る。

『タコ』と言われていた。
縄張り意識の無い、喰えないタコとだけは言われたくないなぁ、、、と思った。

下のポイントで良型のチェイスがあったが、二度と出ては来なかった。。。 入渓地点のポイントまで戻り、下流からキャストするとアマゴが釣れた。

下る時には無反応だったのに、なんでかな?

大粒の雨が降り始めていた、枯葉が流れ、水が白く濁り始めている。
以前、某ヵ氏が白濁した時が一番いいと言っていた。
これだろうか?このせいでスイッチが入ったのか?

数匹のチビアマゴを追加していた。

ポイントは後二つ。

普段は釣りにならない瀬(釣る気にならない瀬)に、今日はミノーを通して見た。
チェイスがあった。次の一投に反応があった。

ズン!と竿に重さが乗った。まるで濡れ雑巾を引っ掛けたよう。
喰ってるのか?ただ、ただ、重かった

下のポイントの流芯に落ちた様だ。
下まで移動すればいいのだろうが、足場が悪すぎた。
ゴリゴリ巻くと少しずつ寄ってくる。強引に寄せていると・・・。

水流に負けて、お魚がビヨ〜ンと半身を出した。
良型だ!一瞬、迷ったが一気に抜き上げ、ブラブラと揺れるお魚をネットに収めた。
この、かっこ悪い取り込みに思わず、周囲を見渡した。誰も居ない。こんな所に居る分けないか。

アマゴだった。尺あるかも〜、、、と思った。

アマゴ29

一枚写真を撮り、採寸すると。

・・・んんん〜、29.2cm。

どう引っ張っても尺には届かないな。

スマートな魚体に丸顔

控えめな朱点。

アマゴのDNAを僅かに持ったヤマメと捉えていいのだろうか?

暴れアマゴ

撮影に入るとめちゃくちゃ暴れた。

自虐的な奴。

頼むから、もうちょっと大人しくしてよ。

お池のアマゴ29

お池を掘った。

静かになった。

が、テカッて、巧く撮れない。

スマート

パーマークの見える角度を探す。

持ちなれてないので、どう持っていいのやら。

右に回したり、左に回したり。

腕がツリそ。

も、一枚

大人しくなったので。

もう一度、採寸し直した。

大きくなったかも・・・。

29.1cm・・・1mm縮んだ。

もう、測らんぞ。これ以上、縮んだら、たまらん!

しゅーりょー。

追記
※読み直して見ると、キープと読めそうな表現になっていました。
すべてリリースして、元気に泳いで帰りましたので、ご安心を。
大きくなってから、奴等を釣ってくださいませ。

Copyright (C) 2005 by "Kouten douji" All Rights Reserved