渓の童子

2007 渓流釣行記

平成19年3月3日 高津川水系

07初釣り 餌釣り師G氏をガイドす。ツライ。

解禁なのである。

例年の如く、まったく盛り上がらぬまま前日を向かえ、あわてて道具のチェックとラインの巻き替えを済ませ、11時に出発。

12時過ぎには今回の同行者G氏宅に到着。

○十年前、一緒に渓流釣りを始めて、数々の渓を共に歩いた親友である。

今では私はルアーに転向し、C&Rをよしとしている。

しかし、G氏は○十年前と変わらぬスタイルで釣りを再開していた。

変ったのは竹魚籠が樹脂製になり、遊漁証を購入し始めた事くらい。

そう、コヤツ食っちまうのである。

これが最大の悩みの種なのだ。

中国地方を点々と転勤して高梁川で渓流釣りを再開し、やっと県内まで戻って来れた。

彼に高津川の記憶など全く残っていない。

私がガイドしなけりゃなるまい。

しかし、(しつこいが)食っちまうのである。

サケダス?

どうしたものか。

昔話や北海道旅行の話などを聞きながら考えていた。

高津の現状を見られ、渓相もなかなか。お魚は・・・運が・・・良ければ・・・。

彼を納得させるにはあそこか?

壁に掛かるアディダスをぼーっと見ていた。
あ、あれ?・・・なんだこれ?

ねこやなぎの向こうのG氏

入渓地点に到着したのは薄明るくなり始める時間。

3時間はここで遊べる。

私が先行して進む。

好ポイントが連続しはじめたが、魚信はない。

まあ、これからだし。

・・・おや?・・・上流に人がいる。
入渓ポイントは無いはずなのに。

Gスタイル

土手を這い上がってみた。

車を横付けしとるがな〜。いつ、道、出来たの。

わずか1時間弱で退渓となった。

釣果は私が掛け損ねたチビを、G氏が釣ったその一匹だけであった。

上流に走る。
メジャーポイントのすぐ下流で竿抜けを狙うが×

下流に走る。
堰堤でG氏この体勢で粘るが×。

ならば、中移動。
支流の入り口に車を止めて早い昼食を取る。
すると、車が林道からバックで出て来た。
入り口近くはやっていないだろうと入ってみた。
50m先に人影が・・・。

移動した各支流には「今、入ったトコよ。」てな感じで入渓点近くに、ことごとく人影を見付けるのだった。

ごぎ24cm

K氏に高津の現状をこれでもかっ!って程、見せつける結果となった。
彼は遠い目をして、愚痴る。愚痴る。愚痴る。

しゃーない、あそこへ行くか。
が、すでにタイヤの跡が残っていた。

彼は竿抜けがあるだろう下流へ。
私は上流の沢へ。

しかし、上流は抜かれていた。

一匹だけ釣れて、ネットロッドのW入魂&ボ逃れで終えたのだった。

ごぎ三つ

一方の下流のK氏。

やはり駐車スペースから下には残っていた。

魚籠には入れずに川原に生かしていると言う。

ごぎの置かれた状況を理解し、リリースする気に成ったらしい。

ん、えらいぞ。

そして記念撮影後、開放された。

ヤマメの竿抜けポイントの多い支流へ最後の転戦。

道中、リリースしたお魚の未練をたらたらと聞く事になった。

賢くないぞ、お前。

キープすれば確実にその川からお魚は消え、間違いなく来た時よりもお魚の数は少なくなっている。

園児でも出来る算数を教えてあげた。

最後の渓で数匹ヤマメを釣って、十分満足したようだ。

私?

ここでも”ボ”ですわ。つまり本日1匹だけで、、、しゅーりょー

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