渓の童子

2009 渓流釣行記

平成21年4月11日 某大物ポイントとその付近支流

二度あることは三度あるのだ

さ〜て、今日はどこへ行こうか。
高速に乗っても、まだ迷っていた。

目的地を迷っていた訳ではない。
どこで降りて、どの川を攻めてから”某P”に行くか迷っていたのだ。

迷っていた一方の川の上流部に近いIC目前、思いを断ち切る様にアクセルに力をこめた。
前回の川の上流部を調査する事に決めたのは、 手前の川を終えた後の長い峠越えの道程を嫌っての事であった。


桜、散り始め

川沿いの桜は散り始めた所である。

目的の支流沿いの道に入るとこの川が 人気河川である事を示すように絶妙の距離を置いて釣り車が何台か駐車している。

上流へ登っても水量は落ちる事無く、いいポイントが連なっていた。

ゴギ8寸

最後に見た二人連れのルアーマンから十分に距離を置いて入渓する。

最初のポイントでアマゴが釣れた。(撮影前に逃走)その次のポイントではゴギが釣れた。

この辺りは混生域らしく彼らはほぼ交互に顔を出した。(釣れたのではないよ)

写真は最終ポイントで釣れたゴギ。
実は途中もっと大きな奴も居たが、バラしたり掛けられなかったりで、悔しい思いをしていた。
(4/13 下に顛末を追記しました)

尺1寸

某大物Pに到着したのは、1時過ぎだったろうか。
いつもの駐車スペースは車が一台、すぐ下流にも一台。

それでは新規開拓と下流に行って藪を漕いで岸に下りたが、 どうもポイントとしては二級に思えるのは実績の無さによるものだろう。 移動しながら、しばらく粘ってみたが、どうも気配を感じないのでここはあきらめる。

上流に戻ってみると下側の駐車スペースが空いていた。
しめたとばかりに車を止めて岸に立つ。

前回までと違って汗ばむような陽気であったが、風は時折、突風となって吹きつけていた。

風の影響の少ない入り江に移動しながらキャストを続けていた。

(こんな奥では食わないよなあ。)

1/3くらいリトリーブした時、『ズンッ!』。

(ウッソ!魚種違いぢゃ?)

沖の方でギラリと光った。
少し距離をつめた所でギラリギラリとローリングを始めたお魚を強引に寄せ、タモに収めた。 サツキである。

また、釣れてしまうとは・・・。俺って・・・スゴイ。

※ちなみに釣れた時間は過去二回より少し早い3時40分であった。

どアップ

運がいいとしか思えなかった。

ここの釣りが解からない。

何故、釣れたのか。
そして、何故、一匹”しか”釣れないのか。


相変わらずチェイスのお魚は見ませんが、他魚や虫は結構いるので気付かない所で活性は上がっているのかも知れません。



4/13 追記

1m程の段差を上がると大小二つの落ち込みが横に並んだポイントに出た。
手前が大きな落ち込みで勢い良く流れている。 まず奥の緩い流れにシンキングミノーを入れてから手前の白泡の下を通そうと対岸までキャストした。 その時、処理を誤りスプールからラインが溢れた。

弛んだラインを巻き取って引き始めると直ぐに『ガツン!!』、『ヂヂッ』。
狭いポイントの上、ドラグは強めに締めているので大して走られる事は無かったが、手元には十分な重量感が伝わってきた。

(やったぁ、やったぁ。尺ぢゃ。パー付尺ぢゃ。尺アマゴぢゃ。)

こんな”脳内大はしゃぎ”でも、どうやって取り込むか考えながら寄せていた。 手前に沈んだ枝に引っ掛けしまえばバラシは必至であろう。 その間もお魚は右に左に遊ばせているのか遊ばれているのか、といった状態でその枝に近付きつつあった。

枝の前に出て取り込もうとロッドを持つ手を伸ばしながら、二歩ほど前へ出るとお魚が向きを変え手前によって来た。 一瞬緩んだラインを急いで竿を上げ張ったが、ガクガク、、、ビヨン。

(・・・ばれたの?)
(バレたよ)

気を取り直して同じラインを通す。
手前の白泡が消える辺りで何かが見えたような気がした。 次も同じラインを通し、目を凝らして見ているとお魚が反転した。 二度目の反転で太い胴と胸鰭の白い縁取りが見えた。
ゴギに間違いない。

次の一投が反転ポイントに近付いた時、メールの着信音が聞こえた。 もちろん無視して釣りを続けたが、もう二度とその魚影を見る事は無かった。

その区間を終えて道に上がったところでメールを思い出した。

受信BOXを開くと

 From 『カイヲ氏』
 sub 『さて』
 内容 『念を送っときますね。ベロ』『○ッ!』

(まぢっすか)と、ちょっと動揺した。

『やられた。尺ゴギばれた』と返信した。

お気付きでしょうか。
バラしたアマゴと反転したゴギが、ごっちゃになっていました。
『尺くらいのアマゴをバラシ、尺っぽいゴギを見ました。』に訂正します。

実はこの区間を終えた後と夕方の二度そのポイントに戻りましたが、全く生命反応なしでした。
また行くぞ!!

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