渓の童子

2009 渓流釣行記

平成21年8月29日 高津川支流

最後の一尾を求めて

最終週を迎えてしまった。

釣れそうな気がしないが、行っとかなきゃね。


秘境の入口

ゴギ谷の入り口の壷でお魚は出なかった。

秘境に入るほどの気力も体力も無い。

沢を下る為に杖になる物を探した。

トンネルを抜けると

下界へ戻るトンネル。

なかなかのアトラクションである。

パラダイスの出入り口であれば嬉しいが、足跡いっぱいではパラダイスぶりも知れた物であろう。

右足に体重を掛けない様に、苦労して下る。

堰堤の上から

堰堤上まで下ってみた。

落ちる水はチョロチョロ。

やはりここも水は動かないか。

三ヶ所目もあきらめる。

もうダメ

一匹釣ったら帰るから。

四ヶ所目もダメか。

もう限界、しゅーりょー


最初に入った支流は、初めてのつもりだったが着いて見ると一度来て、ダメな場所の烙印を押し所だった。 折角来たので、少し歩いてみる事にする。

全く面白くない渓だった。

20分遡行した所で不意に足場を失った。
そして太ももに衝撃が走った。

一瞬の出来事だった。
石に掛けた右足に体重を掛けた瞬間に足場を失い、引力に身を委ね、右太ももに全体重を浴びせてしまった。 しばらく、うずくまって痛みが消えるのを待ちながら、体の状態を確認する。

大丈夫、強く打ったのは腿だけ、一番丈夫な骨だから折れたりしない。
右腕はかすった程度で、多分、痛みはすぐ消える。
あぶら汗を五分。そして立ち上がってみる。
うん、歩ける。
竿は?
土手の草の上に落ちていた。無意識に手を離したようだ。

第二ポイントに移動して、昼食のパンを運転席で食う。
入渓地点を確めに車を降りようとするが、足が動かない。
腫れていて、少し痺れがあるようだ。ヤッベーな。

一匹欲しい。
キビシイ所は無理だろう。
一匹。一匹釣ったら帰ろう。

そして四ヶ所目でギブアップ。


明日も最後の一匹を探しに行ったっろ。
大丈夫、杖は積んで帰ったし。

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