渓の童子

2013 渓流釣行記

平成25年7月6日 T川奥の方

行こか帰ろか

金曜日の夜、水位情報を確認すると、翌朝には釣りになる位まで落ちそうな気配である。

当日、6時頃起きてゆっくり準備をしていると、予想外の大雨が降り始めた。
すぐに止むさと、都合のいい判断をして、いそいそと出発したのだった。

ところが雨は降り続き、高速道路ではスピードを落とさなければ走れない程の大雨となった。

これでは釣りになる訳がないと、SAに飛び込んでとりあえず寝る。
まだ降り続くなら、高速を降りて釣り具屋巡りでもしながら、下道を帰ろう。

目が覚めたのは1時間半後だった。雨は小降りになっていた。
行くだけ行って、竿を出せる所を探して見るか。


大増水

川を見ながら下る。本流は釣りが出来る水量ではない。

支流もお話にならない。
(帰ってから降雨情報を確認するとこの周辺が一番降っていたようだ)

ゴギ域の小沢に行ったが、遡行は危険と判断してすぐにあきらめる。

緑の林道

雨は降り続く。

考えた末、小さな支流の堰堤にポイントを絞る事にした。

今、ここから行けそうな所で、いい所は・・・あったか?

林道に入ると草木は茂り、最近は入ってない様子。

しかし、過去のデータから期待は薄い。

堰堤下のゴギ

 

その堰堤も真っ白く泡立っている。

脇の穏やかな所だけは何とかルアーを通す事が出来た。

チビばっかり。

さて、次はどこへ行こうか・・・。

本流某淵

恨めしく本流を眺める。 
この辺りは濁りも入って来たようだ。

そうだ、あの堰堤なら何とかなるんではなかろうか。

いいサイズを何度も見たが、いつもワン切りで掛けた事がない。今シーズンは、まだ見かけていないが居るだろうか。

巨大なアブラハヤ

一投目。巨大なタカハヤ。

そしていつも反応があるラインへ投入。

掛け上がりで良形が反転するのが見えたが、手にショックは伝わって来ない。またやっちまったか。

ルアーをチェンジしながらトレースラインを変えたり、休ませたり。ここを終えたら帰る気でいたので納得がいくまで続けていた。 

良型ヤマメ

その間、二度ほどやる気の薄いチェイスを確認出来た。9寸位のヤマメに見えた。

ルアーチェンジも5個目。

投入点から半分の距離を引いて来た時、どこからか現われた魚影が1mの距離を置いてミノーを追っている。

引くスピードを落とし、アクションを大きくする。チェイスの魚影が、草の陰で見えなくなったミノーとの距離を詰めた様に感じた。

草の陰を通り過ぎるとミノーはもう竿下である。現われたミノーの傍で身をくねらせるお魚がいた。
ヒット!!

尺ネット越え

おや?
尺あるんちゃうの?

顎先を慎重にネットの内に当てると、尾鰭の先端が僅かにフレームに触れている。

メジャーを当てると30.5cm。
ひゃっ♪しゅーりょー

直前に来ていたKND氏からの『画像付尺上釣っちゃったメール』のお返しと 『お世話になった』各氏に報告メールをしておく。


雨の恩恵と言えばそうなのですが、当日の高津川は釣りをするには厳しい条件でした。

釣りになる場所を探すのに苦労しましたが、あのポイントを思い出せたのがラッキーでした。

前回、敗北宣言をしたばかりですが、復活です。

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