渓の童子

2015 渓流釣行記

平成27年5月23日 高津川本流

G・D・G・F

今日こそ、早起きして行ってやる。

あら、夜明けって早いのね。
最初のポイントに到着したのは7時だった。

私にとっては十分に早いと言っていいだろう。しかし、早起きが功を奏した記憶はないのである。


下流部某淵を第1ポイントとした。

過去の実績はデッカイう〜さんだ。

上の荒瀬を釣りながら往復する。
その行程を終えようとしていた。

ゴンッ、ヂッ、ギラッ、フッ。←これがタイトル
えぇ〜。

すべてがほとんど時間差無く起こり終わる。

一瞬の起承転結である。

少し上流へ移動。

1投目。ゴッ、ヂッ、ギラッ、フッ。

2投目。コッ、ギラッ、フッ。以後し〜ん。

更に移動。ゴンッ、ヂッ、フッ。

ルアーマンは弾くという言葉でこれを説明する。

しかし、私は言いたい。
「お前らちゃんと食えよ!」、何度も言わすな

その後、サッパリお魚を見ない。

大きく移動して某所。
目の端に先週も出会った車がスピードを緩めるのが見えた。

「釣れました?」とドライバーG。
ダメ感を出して「今来たばっかり〜」と伝える。(まだ、三投目だし)。
”とい”(?)に行くと言って下流へ去った。

・・・。(あっ、鯉ね)。”とい”が鯉だと気付いたのは彼が去った3分後だった。

午後からは勝手知ったるポイントを釣り歩く。

お魚は居るがスレてる感がありありだ。型も尺に足る奴は居ないようだ。

あきらめた。が、ボウズはヤだ。

帰り道のあそこには釣り残しのゴギ位残っているかも知れない。

丹念に探ってヤットコサの一匹で、しゅーりょー


釣り人なら何となくわかって頂けると思いますが、わからない方の為に少々説明を。

GDGF→ゴンッ、ヂッ、ギラッ、フッ。
お魚とのコンタクトを、擬音語で示しています。具体的に言えば下記となります。

ゴンッ:アタリです。お魚に釣バリが引っ掛かりました。
ヂッ:リールのドラグが鳴りました。小さなお魚では鳴りません。
ギラッ:お魚が反転しました。体を捻って逃げようしています。
フッ:ハリからお魚が外れました。重量感を失います。
※すべてがほぼ同時に起き、一瞬で終わります。

釣り人は何も出来ずに、虚脱感を溜め込んでいくのです。


さて、鮎解禁までもう一週間となりました。

好転するとは思えませんが、週末は最後の悪あがきをしてみましょう。

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